末廣精工株式会社
末廣精工株式会社
末廣精工株式会社

製品ができるまでUntil The Product Is Made

チェーンソーアート
チェーンソーアート

加工技術の紹介Introduction Of Processing Technology

チェーンソーガイドバーの見た目は楕円形の鋼に溝を切っただけの単純な形状なので加工技術も単純と思われがちですが、多様な加工技術が必要とされます。

主な加工工程
●プレス ●レーザー加工 ●歪取り ●研磨 ●フライス加工 ●熱処理(塩浴熱処理 高周波焼入れ)●超硬合金ガス溶接 ●超硬合金機械加工 ●内面研磨 ●センターレス研磨 ●樹脂成型 ●塗装●シルクスクリーン印刷

ガイドバーはこれらの多様な加工技術の集合体なのです。高品質なガイドバーを製造するために末廣精工は複雑な加工工程のすべてを自社技術で一気通貫に製造しています。

末廣精工のこだわり技術Suehiro Seiko's Commitment Technology

歪取り

チェーンソーはガイドバーの真ん中に切られた溝の中をチェン刃が秒速25m以上の高速で走行しながら木を切っていくので少しでもガイドバーが曲がっていると木がまっすぐ切れなかったり、チェン刃が斜めに走行するためにガイドバーやチェン刃が偏った磨耗をします。つまりまっすぐなガイドバーでないとダメなのです。
ガイドバーの製造工程で鋼はプレスで打ち抜いたり、研磨をしたり、熱処理をしたりすると歪みます。しかも歪は『トラフ』、『ネジレ』、『刀状』、など縦横斜めに複雑な状態で発生します。
末廣精工ではコストはかかりますがプレス後の歪取り、熱処理後の歪取り、仕上げの歪取りと計3回の歪取りを熟練者が一枚一枚てまひまをかけて丁寧にハンマーひとつでたたいてなおしていきまっすぐなガイドバーに仕上げています。


  • このように丁寧な作業で製品の
    ひずみとりを行い仕上げます。


  • 技能の伝承を計画的に進めています。


  • 何度も製品の歪取りを行います。

熱処理

ガイドバーやヘッジトリマー用バリカン刃では硬度(硬さ)と靭性(粘り強さ)という相反する特性が要求されます。
末廣精工ではこの相反する特性を最大限可能にするため塩浴熱処理を採用しています。
鋼に魂を吹き込み鋼の持ち味を最大限に引き出すのが熱処理工程です。
通常、鋼は空熱トンネル炉でいきなり800℃以上の高温に急熱され油槽にて冷却硬化されますが、末廣精工のガイドバー、ヘッジトリマーバリカン刃の熱処理は製品を急熱せず第1予熱炉→第2予熱炉と序々に加熱し塩浴槽にて加熱冷却する*塩浴熱処理にておこなわれています。

*塩浴熱処理
塩浴熱処理は塩を融解した槽に製品を漬け込み加熱冷却するため酸化、脱炭、脱元素の心配がなく、また空気よりも熱容量、熱伝達が大きい溶解した塩に漬け込むことで製品が均一に加熱→冷却され歪が少なくかつ安定した良い焼きいれ組織(硬さと靭性を併せ持つ組織)が得られます。塩浴熱処理は作業者に高度な技術が要求されるため量産品には適さず熱処理専門業者で塩浴熱処理炉を保有しているところは少ない。


  • 熱処理

熱処理

末廣精工のハードノーズガイドバーの先端部には、*ステライトがガス肉盛溶接されています。
ハードノーズガイドバー先端部は最も耐久性が要求される部分ですのでコバルトを ベースとする合金で耐摩性、耐熱性、対衝撃性、耐食性に優れ、800℃の高温下でも硬度を維持するステライトと呼ばれる合金がガス溶接されています。
現在ガイドバーの先端部のステライトの溶接は熟練を必要としないプラズマ溶射やレーザー溶接などが主流ですが、耐摩性や、耐衝撃性がガス肉盛溶接と比較して劣るため、末廣精工のハードノーズバーの先端部は熟練者により一枚一枚丁寧にガス肉盛溶接されています。

*ステライト
『ステライト』はコバルト、クローム、タングステンが主要化学成分の非常に高い硬度と優れた耐摩性、耐熱性、耐食性を兼ね備えた超合金です。赤熱温度下でもその優れた特性はほとんど変わりません。1900年代の初めに、アメリカ人の科学者Elwoood Haynes氏によって発明され、ラテン語の「star」に由来して「stellite」と命名されました。当初はNo.100という銘柄で切削工具として使用されました。その後、その特性を最大限に発揮できるように研究開発が続けられ、現在は様々な産業分野で広範囲に且つ重要な部品に採用されています。


  • ステライト肉盛溶接

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